リバーズの製品について訊ねると、よく「木を使っているイメージ」と言われます。
木材を使っている製品をピックアップすると、サーモジャグシリーズ(キート、キャスク)、コーヒードリッパーホルダー ポンド3、ハンバーガーコースターズ スタックスプラス……と実はあまり多くないんですが、印象でしょうか?
たしかに、「木」は私たちにとって大切な素材です。
一度生産できなくなってしまったポンド、スタックスも、現在の理想的な木と出会えたことで、再び販売することができました。
キートハンドルのコラボも、木を握る、手を加えて自分流に楽しむ、といったおもしろさを教えてもらったことで実現しました。
いずれも、木の魅力を皆さんと共有したいという想いから製品が生まれています。
そんな「木」のお話を少しだけ。
現行の木材を使っている製品ですが、実は全部違う木を使っています。
それぞれ商品コンセプトが異なるからというのもありますが、それだけ「選択肢」が多い=多種多様な木材があって、それぞれが異なった特徴を持っていることも理由です。
色合いや肌触りなど、木の種類はもちろん、育った環境によっても同じものはひとつとしてありません。
まるで、人間のように。
魅力的な「木」の発見は、人との「出会い」に似ているのかも。
そんなリバーズが選んだ特別な木たちをご紹介させてください。
ビーチ Beech
キートシリーズのハンドル、キャスクの脚に使われているのは、ビーチウッド。
聞きなれない名前かもしれないですが、日本名の「ブナ」と言うとご存知の方も多いかも。
木材のなかでも硬くて、傷や凹みができにくく、それでいて手触りが良いのが、キートのハンドルに選ばれたいちばんの理由です。
見た目は、木目がきめ細かく、クセが強くないので、シンプルなデザインを好む、北欧家具にも使われています。サーモジャグシリーズがインテリアとよく馴染むのは、そういうワケもあるのかもしれません。
使用後はしっかりと乾燥させることだけ忘れないでくださいね。
アカシア Acacia
木製のコーヒードリッパーホルダー、ポンド3に使われているのは、アカシアという木です。
昔からのリバーズファンなら、かつてポンドがアカシアとラバーウッドの2種の木材で作られていたことを知っている方もいるかも。
アカシアは水に強くて、腐りにくく、高級家具やキッチンウェアに使われる素材。
コーヒーギア用にも最適ですが、復活するポンド用に選ばれたのは、その特徴的な「色」が決め手となりました。
ポンドのコンセプトのひとつとしてあったのが、せっかく天然木の道具を手にしてもらうのだから、ひとりひとりに唯一無二のものを届けたいという想い。
茶色と白の濃淡が美しいアカシアは、そのコントラストが世界にひとつのデザイン(木目)を強調してくれます。
もし、同じポンドユーザーに出会う機会があったら、ぜひあなただけのポンドと見比べてみてください。
マツ Pine
スタックスプラスに使われているのは、日本でもお馴染みのマツ。
木材としては明るい黄色味が特徴で、着色しても木目が生きることから、初代スタックスから使用されています。
実は非常に長寿な木の種類でもあるマツ。国内では樹齢600年以上(室町時代から)、世界では樹齢5000年以上(縄文時代から)生きている樹木も。
コーヒーの小道具としてだけでなく、インテリアとしても人気のスタックスですが、いつまでも健康でいてほしい方への贈り物にもよいかも。
以上がリバーズに欠かせない3つの「木」。
理想的な特徴を持った木材と出会えるまで、早いものでも半年、時間がかかったものに関しては数年以上の歳月を費やしています。
だからこそ、そのキャラクター(個性)を知ってもらえたらうれしかったり。
ちなみに、いまもひとつの「出会い」を待っているのですが……そちらも乞うご期待。