秋の気配濃い日本を離れ、9月某日、上海に行ってきました。
約4年ぶりの上海は、仕入先との打合せや展示会、弊社代理店との
顔合わせ等々盛りだくさん。
この上海では会社や工場間が想像以上に離れていて、一日に1商談という
非効率的なスケジュールになりがち。移動疲れが最大の敵です。
今回も後半二日間は、10時間近く車に乗ってます。
そんな私を不憫に思ってか、優しいD君が出張最後に上海蟹をご馳走してくれるとか。
上海蟹!!
食した事がある人にしか分からない、蠱惑的な響き。
上海蟹は9月10月の僅かな期間のみ食べられる特別な蟹。
蒸した蟹ですが、蟹味噌の濃厚で芳醇な旨味が特長です。
お昼に訪問する工場が、何とこの蟹の産地である湖の隣に位置するとか。
上海蟹って淡水のカニだったんだ。。。。
さて、そのレストランは湖の中にあるそうな。(湖の中?)
船でいくらしいです。
辺りは中国郊外らしく、古い建物だらけ。旅情を感じます。
この船で行くそうです。。。。
「崖の上のポニョ」に出てくる、オモチャの蒸気船が激しくフラッシュバックします。
こんな感じで大人4人+船長(?)が乗り込み、湖を走ります。
ポーニョ、ポニョポニョ。。。。
湖の広い場所に出ました。
左右に見える網が、上海蟹の生け簀だそうです。
日によって無数のカニが網によじ上ってくるそうです。
ポーニョ、ポニョポニョ。。。
レストランに到着しました。
不思議とあまりワクワクしません。
上海蟹の本場であるこの湖では、一切の虚飾を廃し味のみを追求するスタイルのようです。
でも水の色が。。。
じゃじゃーん。
これが上海蟹です。
ヒモで縛られていますが、活カニなので縛っておかないと
調理中に手足がバラバラになってしまうとか。
特別に厨房に入り、カニの調理場面を見せてもらいました。
おおおー、一気にテンションが上がるおじさん X 4。
というか、あんたら上海人でしょ。
でも中国の人にとってもこの場所はスペシャルであるようです。
お待たせしました。
たくさんのコース料理の最後に登場の上海蟹です。
すでに腹一杯。
「Gentlemen, here is the crab! (諸君、蟹だ)」
Cさんが高らかに宣言します。
紹興酒のおかげで、すでにカニと同じくぐらい顔が真っ赤です。
美味なるかな上海蟹。
その味覚は皆様の想像にお任せすることにしましょう。
とにかくこの極上のカニを堪能し、今回の車と船に揺られた
上海出張を締めくくったのです。
ごちそうまでした。